では、前回悲しい思いで終わった里香ちゃんこと私ははどのようになったかを書いていきますね。これは実際にあった話です。
はまっていく40代主婦
携帯のアラームが鳴る、時計は1時30分、、、
ん〜!起きたくない!けど、起きるしかない。
隣では気持ち良さそうに眠る愛おしい人の顔がある。腕枕の中で眠る幸せ、守られているという気持ちが存分に溢れ出てくる。
ずっとこのままでいたいけど、覚悟を決めて起き出し着替えていると不倫している彼が気がついて『もう帰る時間?』と聞いてきた。
うん、着替え終えてバックの中を見て忘れ物がないかをチェックして立ち上がると、慌てて彼も起き上がりスエットに着替えた。
玄関で軽く抱きつきキスをして手を繋いで大通りまで出る。運良くタクシーはすぐ来た。着いたら連絡するね〜と乗り込み、行き先を告げ、シートに体を預けた。
1人夜中にタクシーで男の家から帰るなんて、アプリを始めた4年前のわたしには考えもつかなかったことだろうな、、ぼんやり深夜の街並みを見ながら思い出すあの頃のことを。
結局呆然としたままベッドに入り、眠りにつこうとしが眠れない涙がまた溢れる、夫が帰ってきたら怪しまれると思い洗面所で顔を洗いまたベッドに戻り目を閉じた、、
かろうじて眠りは訪れたものの目が覚め、目の前の携帯を見ると6時少し前だった。
隣には夫がいびきをかきながら眠っている。
気がつかれないようにリビングに行き、ソファーに座り込みアプリを開くと、新規のメッセージは3つくらいで昨日開かないままでいたメッセージが10個くらいあったが、彼からは来なかった。
求め続ける繋がり
結局、本名もアプリ以外の連絡先も知らぬままだ、、、結局それだけの繋がりだったんだと虚しさが溢れてきた。
あーあ、やめよ、こんなこと…。呟きながらアプリをアンインストールしようとするができない自分もいる。
またチヤホヤされたい、次に出会える人は、あんな風にポイってする人じゃないかもしれないと思い、またアプリを開く。
とりあえず来ているメッセージに、全部「おはようございます」をいれてみた。早速次から次へとメッセージが返ってくる。
既婚?
今日は何してるの?
15時以降なら時間あるんだけど
などなど。
今日は日曜日だから、遊び相手探してる人多いのかなぁと思いながら、結婚していて子どももいますよ、今日は日曜日だから家族と過ごしますなどと返していく。そうすると10個以上来ていた返信は半分くらいに減る。ほとんどが同じ既婚者だ。
長くゆっくりでいいから仲良くなりたいな。
平日ならランチ行ける?
などなど一つ一つ丁寧に返信をしていった。そんな中でアプリのプロフィールの年齢では、一つ年上にあたる人と話が弾み始めた。話してみようかな私が彼に捨てられた辛い昨日のこと…。話せば楽になる気がしてきて、昨日の出来事を全て話してみた。
そんな奴いるんだあー!失礼な奴だなあ、俺だったら絶対しないよ!そんな奴忘れて俺と仲良くなろよ!あ!ここじゃない連絡先交換する?
緑か黄色。緑がLINEで、黄色がカカオトークというのは、前に話した人に教えてもらっていたのですぐわかったが、カカオトークはダウンロードをしておらず、LINEは本名がバレる、、、でも、昨日みたく本名もわからぬままは嫌だと思い、緑ならいいよと答えたら、すぐにIDが送られてきた。
ID検索をして登録をしてメッセージを送ったらすぐに返信がきた。名前は健太郎となっていた。
里香ちゃんは本当に美香ちゃんていうんだ!トップ画は美香ちゃん?可愛い❤️
と一気に書かれていた。
可愛い❤️っていう言葉がなんか嬉しくなる。
いやいやそんなことないですよ!と言いながらも、ちょっと優越感を感じる。アプリはそっちのけで、ずーっと彼とのLINEを楽しんでいたが日曜日だから家族もいる。家族が起きてきてからは、LINEも途切れがちになってしまった。
ごめんなさい、返事が遅くて💦
謝ると、彼は、
気にしないで!今日は日曜日だもんね、主婦の人は忙しいよ!
と理解ある言葉が返ってきた。今回はいい人つかまえたかも?!私は嬉しくなってきた。
新たなる出会い
結局午後は家族で買い物、外食をして帰宅してリビングであれやこれやお喋りしながら、買ってきた。スイーツを食べ、やっとみんなが部屋に戻ってくれたのは、23時を過ぎていた。買い物の間も食事の間もリビングでみんなでお喋りしている間も、早く1人になりたいとしか思っていなかった、
合間合間にLINEは返していたがどうしても途切れがちになり、このままブロックとかされたらどうしようとドキドキしていた。
ソファーに座り込みLINEを開くと、
明日は仕事で早いから、今夜はもう寝ますね。おやすみさない!
というメッセージと可愛いスタンプが入っていた。安心して、がっくりの言葉がちょうど当てはまる感じで気が抜けてしまった。
それからアプリを開くと、あまりメッセージは入っていなかったが、今朝おはようと声かけてみたアプリの人たちに、こんばんは〜と声かけをしてみたが、返事はない。つまんないの、、、舌打ちしたい気分だった。
モヤモヤした気分のまま眠り、なんだかスッキリしない朝を迎えた。朝は娘達のお弁当を作らなきゃならないから6時過ぎには起きる。
長女は高2、次女は高1、4月生まれと3月生まれの為17歳と15歳。学年でいうと年子だが、年齢でいうと二つ離れている。
小さい頃は喧嘩ばかりだったが今は仲が良くて、勉強の面も生活面も手がかからず楽な方だと思っている。
お弁当の準備に取り掛かる前に、LINEを開くと、
おはようございます!と彼からのメッセージが入っていた。ポッと心が温まる。笑顔がこみ上げてきた。
おはようございます!お仕事頑張ってくださいね。
とLINEにメッセージを入れるとすぐに、
ありがとうございます!行ってきます!と返ってきた。
いってらっしゃい!
といれると、嬉しいというメッセージとニコニコマークのスタンプと一緒に返事がきた。こちらまで嬉しくなる。
楽しい気持ちでお弁当を作りあげ、朝食の支度をして子どもたちと夫を起こし、送り出す。
慌しい朝がやっとひと段落だ、、、コーヒーを入れてソファーに座り込み携帯を開く。LINEには彼から
職場つきましたー!頑張ってきまーす!
頑張って〜!
と送り返すが既読はつかない。まっ、仕事中だしね…。と呟きアプリを開く。5〜6件メッセージがあったので開いてみた、昨日の夜からの人と新規の人と半々だった。おはようございます!と返信すると、新規の2件はすぐかえってきた。
お天気いいですねー!
今日はお休みですか?
という感じだった。またまた主婦であることを返すと、
じゃあ昼間会えるの?
と1人の人は唐突に返してきた。もう1人は、
今から仕事なんで返事遅くなるけどよろしくね
と入ってきた。今日の今日会うなんて、、、そんなの無理よ…。
そう心で呟きながら、月曜日の主婦は忙しいのよー(笑)と返したら、アプリの中で話すくらいならできるのー?と言われ、それは大丈夫よ!と返す。ぽーんぽーんとうまい具合に言葉のキャッチボールができる人で、楽しくなってきた。
家事の合間合間に今してること、テレビで流れてるニュースのことなど他愛のない話が進んでいく、他にもメッセージは入ってくるので、その人達にも返していく。いきなり今日会える?と聞いてきたわりには、普通の会話で話が弾む。心地よい言葉のキャッチボールだった。
お昼になり健太郎から、
お昼休みでーす!美香ちゃんごはん食べた?と聞かれ、
まだよー!1人だし食べなくてもいいかなぁ?と返すと、
ダメだよ!食べなきゃ!夏バテしちゃうよ!
またまた心地よい言葉がかえってきた。
健太郎くんは何食べるのー?
そう聞いたが既読がつかなくなった、、お昼にでもいったかな?
また、アプリに戻ると先程までの彼によかったら連絡先交換しようよ!と言われたので、この人ならいいかなー?とLINEのIDを教えてもらった。また、すぐ検索してメッセージを送る。
名前はヒロとなっていた。よろしく〜!とメッセージが入ってきた。トップ画は、本人の顔だとしたら、なかなかのイケメンだなあと思いながら見ていると、
美香ちゃんって呼んでいいのかな?俺アプリでは、40って年齢にしていたんだけど本当は、43なんだけど大丈夫?
と聞かれ、年齢にこだわりはないからすぐに大丈夫と返した。少し電話しない?と聞かれて、かなり戸惑ってしまった、、、確かに文字だけではなく声を聞いてみたい。
話すことでもっと実際の雰囲気を掴むことは出来るはずと考えて、いいよと返事を書いた。
いまLINE電話して大丈夫?ときたので、うん!と返す。
LINEでの電話
すぐにヒロからLINE電話がかかってきた。ドキドキしながらとると、
はじめまして!
と、明るい声が飛びこんできた。
チャットやLINEの会話と同じで、物すごく話しやすい人だった。時間が経つのも忘れて色々な事を話す。
もちろん、土曜日の出来事も話したらヒロさんも、えー!嫌な奴だな。と、一緒に怒ってくれてなんだか味方ができたみたいで嬉しかった。
俺明日も休みなんだけど会わない?と聞かれ、2時間近く話をしていて、かなりの親近感が湧いてきていた。私は警戒心もなくお昼だけなら会えますと答えていた。
待ち合わせ
次の日、家族を送りだしてから、またゆっくりとお風呂に入り下着はこの間もうブラとパンティのワンセット新しいのを買ってあったのでそれをつけて、スキニータイプのデニムに黒のVネックで七分袖のサマーニットにした。
玄関の靴箱から、黒いエナメルのヒールを引っ張り出してみた。五センチくらいの高さのものなのでハイヒールではないが、以前、友人が女性は下着とハイヒールが戦闘服よ❣️とイタズラな笑顔を浮かべながら話していたのを思い出す。
彼女が言う言葉がなんとなくわかる気がした。ヒールのある靴を履く事で女としての自分を取り戻す気持ちが湧いてきた。今度、ハイヒールを買ってみようと心に決めて玄関のドアを開けた。
待ち合わせの場所に行くとまだ来ていない様子だったので、LINEで着きましたといれると、わかりましたー!今行きまーす!とすぐに返事がかえってきた。わたしの家とヒロの家のちょうど中間地点にあたる駅で待ち合わせをしていた。
どっちからくるのかなー?とキョロキョロしていたら、背の高い細身の男性が近づいてくるのが見えた、シンプルに白いTシャツにスキニータイプのデニム姿でLINEのトップ画の顔だ、、、
わ、本当イケメンだ、、、緊張するな、、思わず自分の格好が変じゃないか不安になり、慌てて目の前のお店のガラスに写る自分をチェックする。
こんにちはと笑顔を向けられた時には不思議と緊張感が解けて笑顔でこんにちはと返していた。近くの和食のお店でご飯を食べながら色々お喋りをして、楽しくてたまらなかった。土曜日に会った彼には、あんなに緊張したのに、嘘のようにリラックスしている。ごはんを食べて彼は当然のようにラブホテルに向かった、
出会い系サイトはそういうもんなんだなという気持ちと彼とSEXをしてみたくて…。この間の逢瀬のように肌と肌の触れ合いをしたいと思う気持ちも膨らみ、素直について行った。
はじめての快感
ホテルの中は土曜日に行ったホテルより少し古い感じだったが、清潔感だけはきちんと保たれていた。大きなベッドの上の天井は鏡が貼り付けられていてそれを見ただけで身体が熱くなってきた。
天井を見上げている間に彼はお風呂のお湯を張りに行っていた、戻ってくると後ろから抱きしめられ耳元で美香ちゃん、本当に可愛いな、、好きだよと囁かれただでさえ熱い身体はもう燃え上がりそうになっている。
ベッドに寝かされ丁寧に服を脱がされ下着姿にさせられると、天井の鏡に下着姿の自分が写っている、もの凄い興奮感が身体中から湧き上がるのがわかり、夢中で彼にキスをした。
長い長いいやらしいキスをしながら彼はブラジャーをはずし胸を触り口で乳首を転がし、そのままお腹を舐めてパンツを脱がせると、指で触りながら凄い溢れてるよ、気持ちいい?と聞いてくるが恥ずかしくて答えられない、、
ああ、でも、ものすごく気持ちいい、、、指でいじられているうちに何か違う感触を感じるとあそこを舐められていた、、、直接ではなく天井の鏡を見ると私の股のところに彼が顔を埋めている。
彼の舌の感触や指の動き、鏡に映る自分、なんていらやらしいんだろう!
あー!でも気持ちいい!頭の中が真っ白になり喘ぎ声が出てしまう。指と舌だけで愛撫をされ続け気持ちいい、、、身体の奥深くから何かが登り詰めてきた、な、、何これ?と思った瞬間頭が真っ白になった、、、
こんなのはじめてだ、、、これがイクという感覚なんだろう、、、今までしてきた私のセックスはなんだったんだろう?
そして彼のあそこが挿入された瞬間、頭に浮かんだのは気持ちいい!あー!今わたしの欲しいものはこれだ
身体中が訴え叫ぶ、夢中に彼にしがみいて我を忘れて声を張り上げる、こんな夢中になるセックスをかつてしたことがあったろうか、、、
忘れられない温もり
登り詰めるという感覚がまだ身体に残っている、、幸せだ、、でも、時間は限られている。
まだ一緒にいたい物すごく思ったがそれは許される事ではない。また、来週も会おうよと言われ笑顔でうなずき家路についた。帰り道、また、以前のように一回セックスをしたらブロックとかされたらどうしようかと不安がよぎったが彼の方から、
ありがとう!今日はめちゃくちゃ楽しかった!早く来週になって欲しい!
とLINEがきたのでホッとした。彼と長く関係を続けられたらいいなあ、楽しかったから。電車に揺られながら笑顔が溢れる。彼の温もりがまだ体にたっぷり染みついている。
そして、不思議と何一つ罪悪感というものも感じない自分がいることにも気づいていた。
さてさて、里香こと美香(私の本名)は、出会い系アプリを始め、短期間で2人の男性とカラダの関係を結びました。一度目の彼には、簡単に捨てられたのにも関わらずまた、懲りずに夢をみようとしています。
次回はますます変貌して最終的には落ち着いていく姿を描きたいと思います。
こうやってはまっていくんですね。。。ぼくも早くはまりたい!
リアルな女性の気持ちがよく分かります。女性はいくつになっても繊細なんですね!
一度不倫の道に踏み込んでしまうと、快感を得て失敗をしてもやめられなくなるもの。
出会い系サイト駆け出しの女は美味しい思いをあまりしていないケースが多いので狙うにはオススメ。第三章が楽しみ。
今の私は、もの凄く信頼できる愛する彼がいるの。だけどその彼と出会うまでに、男と女、セックスについて色々学ばされたわ笑
その第一歩がここで書かれていること。まだまだ初心(ウブ)な私よ❤